- 2026年6月28日息をつく余裕
余裕さえあれば、人はお金を追うのをやめ、もっとよいもので人生をはかれます。心と暮らしの余白について、そしてそれを社会として支える最低限の保障について。
7 分 - 2026年6月27日いちばん古い経済は、贈り物だった
お金が生まれるよりずっと前から、人間の社会は贈り物のやり取りで動いていました。そして贈与の論理は、今も私たちがいちばん大切にする領域を治めています。贈り物は、値段ではなく承認で動く経済の、最も深い先例です。そして同時に、警告でもあります。
13 分 - 2026年6月26日私たちはすでに、承認で回る経済を走らせている
インパクティズムはSFではありません。報酬ではなく仲間からの承認で回る、巨大で生産的な仕組みが、すでに二つ動いています。オープンソースソフトウェアと、学術科学。これが私たちの存在証明です。そして同時に、インパクト経済がどう壊れるかを、これ以上ないほど正直に記した目録でもあります。
12 分 - 2026年6月25日ケインズが約束したもの
1930年、ケインズは経済の問題は解かれると予言し、その先にもっと難しい問いが待つと見ました。何も求められなくなったとき、どう善く生きるか。豊かさについては概ね当たり、労働時間については見事に外しました。彼が外した理由こそ、私たちが存在する理由です。
11 分 - 2026年6月24日希少なのは、地位のほうだ
AIと豊かさが物質的な欠乏をなくしたとしましょう。経済は終わりません。希少なまま残るものへと移っていきます。そして地位は、定義からして希少です。ものさしは必ず生まれる。問いはただ一つ、それが何を測るか。私たちはこう言います。貢献を測らせよう、と。
13 分 - 2026年6月23日ウッフィーは、警告である
最も名高い架空の評判通貨は、お金を功績で置き換えるはずでした。けれど作者自身が後にそれをディストピアと呼び、現実に生まれた末裔はことごとく同じ壊れ方をしました。この検死報告を読めば、その失敗はそのまま私たちの設計原則になります。
11 分 - 2026年6月22日測った瞬間に
インパクトを称えるという構想への、最も深い設計上の反論はこうです。どんな指標も、ひとたび目標になれば攻略される。研究の蓄積は容赦なく、そして正しい。けれど最後まで読めば、教訓は「測るな」ではありません。代わりに、単位を何でできたものにすべきか、です。
12 分 - 2026年6月21日これは社会信用スコアではありません
インパクトを称える社会への、いちばんありふれた恐れ。それは、ディストピアの格付けになってしまうのではないか、というものです。現実の『ノーズダイブ』、どこまでも追いかけてくる国家のスコア。その恐れをいちばん強い形で受け止め、そのうえで、私たちの単位がなぜそれになりえないのかをお見せします。
13 分 - 2026年6月20日必要になる前に、始める
1930年、ケインズは孫たちに向けて、欠乏はいつか終わり、本当の難題はその後に来ると書きました。やがて訪れるかもしれない所得の下支えは、インパクトというものさしを人間的に保つものでもあります。
9 分 - 2026年6月19日巨人の肩の上で。そして、どこで降りるか
インパクティズムは無から生まれたわけではありません。「何を数えるかが、私たちが何になるかを決める」と論じてきた人々の系譜の、次の一歩です。知的誠実さとは、肩を借りた相手の名を挙げ、同時に袂を分かつ場所をすべて言うことです。
9 分 - 2026年6月18日称えることは、値段ではない
インパクティズムへの最も手強い反論は、私たち自身が自分に投げかけるものです。善に報いれば、善は壊れる。研究はたしかに刺さります。けれど最後まで読むと、腐敗の在り処は正確に定まります。値段であって、称えることではない。
12 分 - 2026年6月17日その席は、すでに埋まりつつある。アテンションで。
オンラインの世界では、お金はものさしとしての力を失いはじめています。何が代わりに入り込むのか、私たちはもう見ています。席を争う勝負は、もう始まっています。
8 分 - 2026年6月16日対数の曲線。お金と幸福を、ミームなしで読む
お金と幸福の研究を、誇張なしで正直に読む。普遍的な「7万5千ドルの頭打ち」は存在しません。幸福は所得の対数とともに伸び、人生を生きるに値するものにする要素の多くは、台帳の外側にあります。
8 分 - 2026年6月15日お金は記憶である。そして、忘れること。
お金とは、ある種の社会の記憶です。あなたが誰かのために何かをした、という持ち運べる記録。それは売られたものを記録し、与えられたものを忘れます。お金と並び立つ、もう一つのものさしの話。
9 分 - 2026年6月14日ものさしは、いつもある
豊かさは、立ち位置をめぐる人間の争いを終わらせません。場所を移すだけです。社会が答えられる問いは、ものさしを持つかどうかではなく、何を測るかだけです。
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